私たちDraweAr.では、オーダーメイドスーツの製作だけでなく、舞台衣装の制作も行っています。
「なぜスーツの仕立て屋が舞台衣装を作るのですか?」
そう聞かれることがあります。
実は、オーダーメイドスーツと舞台衣装には共通する部分が数多くあります。そして何より、少しでも服の持つ力を通じて、より多くの人に幸せを届けたいという想いがあります。
舞台衣装から学ぶ歴史と思いを汲み取る力
舞台作品には、それぞれ異なる時代背景があります。
1910年代、1930年代、戦前・戦後など、その時代ごとの文化や価値観、人々の暮らし方が存在します。
衣装を制作する際には、まず作品の原作があるものは簡単にですが読むようにしております。そして登場人物や世界観を理解することを大切にしています。
こうした背景を学ぶことで、単なる衣装ではなく、その時代背景に合い、デザイナーがイメージする一着を作ることができると考えています。
そして、この学びはオーダーメイドスーツやジャケットの製作にも活かされています。
お客様一人ひとりの人生や価値観、着用する場所や目的を理解し、その方にふさわしい一着を仕立てることは、舞台衣装作りと本質的には同じだからです。
舞台衣装を通じて培われる「相手の思いを汲み取る力」は、日々のものづくりにも大きく活かされています。

衣装デザイナーや衣装製作会社と共創する面白さ
舞台衣装制作の魅力は、衣装そのものだけではありません。
衣装デザイナーや衣装製作会社の皆様と一つの作品を作り上げていくプロセスにも大きな魅力があります。
デザイン画から始まり、シルエットの調整、細かなディテールの検討まで、多くの方々の想いを形にしていきます。
この経験は、新しい発想や技術につながるだけでなく、デザイナーの意図を汲み取る力を養ってくれます。
そしてそれは、お客様がイメージするオーダーメイドスーツやジャケットを形にする際にも大きく役立っています。
舞台衣装制作を通じて、自分自身の引き出しを増やし、ものづくりの幅を広げることができる。それも私が舞台衣装に携わり続ける理由の一つです。
服の仕立ての技術を未来へつなぐために
舞台衣装を制作する理由は、作品づくりへの参加や学びだけではありません。
もう一つ大切な理由があります。
それは、仕立ての技術を未来へつないでいくことです。
現在、モーニングコートや燕尾服などを製作できる職人は、以前と比べて少なくなってきていると言われています。
しかし舞台の世界では、モーニングコートや燕尾服をはじめとした特殊な衣装を必要とする場面が数多く存在します。
そのため舞台衣装の製作を通じて、普段のオーダーメイドスーツ製作では経験する機会の少ない技術や知識を学ぶことができます。
そして、その技術を次の世代へ継承していくことも、職人として大切な役割だと考えています。
服づくりは単なる縫製技術ではありません。
長い歴史の中で培われてきた仕立ての技術や文化を理解し、それを未来へ残していくこともまた、私たちの使命だと思っています。
舞台衣装の製作は、作品を支えるだけでなく、日本のものづくり文化を守り続けるための大切な学びの場でもあるのです。

一着一着仕立てた服には、人を幸せにする力がある
完成した衣装が舞台の上で命を吹き込まれ、役者の表現を支え、観客の心を動かす。
その瞬間を見るたびに、服には人を幸せにする力があることを実感します。
オーダーメイドスーツを着たお客様が、自信に満ちた表情を見せてくださる瞬間も同じです。
また、長年愛用されているスーツやジャケットの修理をお任せいただき、その一着が再び活躍する姿を見ることにも大きな喜びを感じます。
私たちはこれからも、オーダーメイド、ジャケット製作、修理、そして舞台衣装制作を通じて、一人でも多くの方に服の持つ魅力と価値を届けていきたいと思っています。
服には、人を変える力がある。
その可能性を信じながら、これからも一着一着と真剣に向き合っていきます。
ドロアーにご興味を頂きありがとうございます。
お問合せはどうぞお気軽に。
ご連絡、お待ちしております。
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